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せっけんってなんでしょう?一緒に考えてみましょう。
メルマガで連載中の『せっけんコラム』からの転載です。
(一部加筆・修正しています)

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目次
1.せっけんってなんだ?
2.界面活性剤ってなんだ?
3.汚れは何で落ちるの?
1.せっけんってなんだ?

せっけんとは。科学的な正式名称は「脂肪酸ナトリウム」といいます。
脂肪酸 にナトリウムがくっついたものです。なんのこっちゃという感じですね。
脂肪酸は油の主成分で、脂肪酸にトリグリセライドという物質がくっついた、
脂肪酸トリグリセライドという物質として油脂中に存在しています。
ますます なんのこっちゃですね。
食用油のコマーシャルでオレイン酸だのリノール酸だ の言ってますよね、
あれのことです。

脂肪酸トリグリセライドと水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)が出会うと、トリグリセライドが脂肪酸から外れて、ナトリウムが脂肪酸にくっつきます。
これ が鹸化という反応です。
トリグリセライドの方はグリセリンになり、脂肪酸の方は脂肪酸ナトリウム、
つまりせっけんになるというわけです。

ナトリウムの場合でお話しましたが、ナトリウムには限らないんです。
アルカ リ金属ならなんでもせっけんになるらしいです。
水酸化マグネシウムとか、水酸化カルシウムとか・・・
それらで作って使いやすいせっけんになるかというと、
いわゆるせっけんカスというやつになっちゃうんですね。
やはり、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)で作るのが作りやすく、
使いやすいものが できるということで、 固形せっけんの話をする場合は
脂肪酸ナトリウムの話に限定してしまって差し支えないようです。

脂肪酸カリウムもよく作られています。
水酸化ナト リウムでなく、水酸化カリウムで作るんですね。
硬くならず、水に溶けやすい ので、液体せっけんの原料として作られています。

このように、油とアルカリが出会うとせっけんができるんですね。

2.界面活性剤ってなんだ?
さてせっ けんは界面活性剤です。 お台所で使う洗剤も界面活性剤です。
え?洗剤もせっ けんもおんなじ界面活性剤なの?え〜、界面活性剤ってなに?
というわけで、せっけんを含む『面活性剤』とはなんなのか、考えてみましょう。

まずは『界面』てなんでしょうね?こんな言葉普段の生活では使いませんね。
『界面』とは、物と物との境界面のことです。空気と人間の境目、
お皿と料理の境目、水と油の境目、何でも界面です。
普通、この境目ははっきりしている のですね。
そのおかげで人間は空気と混ざりませんし、料理はお皿から取る ことができる。
水と油も混ざらないわけです。
お水を入れたコップに油を注いだところを想像してみてください。
油が浮いて 水と油の間に境目ができますね、あれが界面です。

『界面活性剤』は、この物と物との境目をあいまいにします。
あらゆる物と物 の間をあいまいにできるわけではなく、水と油の境界面をあいまい にします。
界面活性剤の分子は細長い形をしています。
細長い先端の片方は水に親和性が あり(親水基)、もう片方は油に親和性があります(親油基)。
つまり、水と油どちらにも溶ける! 水と油両方に溶けるということは、水と油を混ぜることができる、水と油の 界面を無くすことができるのです。
この水と油が混ざるという性質を利用して汚れを落とすことができるのですね。
せっけんやシャンプー、食器洗い洗剤や洗濯用洗剤、みんな界面活性剤です。
3.汚れは何で落ちるの?
水と油が混ざることでどうして汚れが落ちるんでしょう?
身体を洗う時のことを考えてみましょう。

一日過ごした皮膚には汚れがついています。
ほこりや塵、水性の汚れはお湯で流せば落ちますね。
これはほこりや塵、水性汚れが水に親和性(なじむ)があるからで、 水にくっついて流れていってしまうのです。

問題は油性の汚れですね。
皮膚につく油性の汚れには皮脂や食用油が多いと思います。
油性なので当然お湯を流してもはじいて汚れは落ちません。
なんで簡単に落ちないかというと、 皮膚・汚れ・空気の界面がはっきりしていて
ぴったり皮膚に くっついているので簡単には落ちないのです。

そこで界面活性剤の登場です。
せっけんを泡立てて皮膚に馴染ませると、皮膚表面ではせっけんの親油基が油性の汚れにくっついて、 縮もうとします。
界面活性剤には強く縮もうとする性質があるんです。

縮むとどうなるか。
ここで突然ですが、するめを思い浮かべてください!火であぶると 表面が縮まって丸くなりますよね。 ものって縮まると丸くなるんです。

界面活性剤も同じで、油汚れにくっついた親油基が縮まって丸くなり、
中心に油汚れを取り込んだ小さな粒になります。 (これをミセルといいます)
外側は親水基が並んでいますから、お湯で流せば油汚れを 包んだままお湯になじんで、皮膚の上から流れていくわけです。
つまり汚れが落ちる!というわけなんです。
すばらしいですねぇ。私たちが、あー気持ちいい泡だなーとか 思っている間、せっけんは界面活性剤としての働きをちゃんとして、 私たちの皮膚から汚れを粒にして取り去ってくれているんですねぇ。
せっけんはえらい!
4.次回は・・・ 

「いろんなせっけん、どこがどう違うの?」
無添加とか、純せっけんとか、弱酸性とか、釜炊きとか、
いろんなせっけんがあるけど、どう違うのか、というお話です。 お楽しみに!
続きは次回のメルマガで。発行は、6月下旬の予定です。

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